サポステ利用の体験談

サポステを利用された方の事例を紹介しています。

事例①<10代の方>

18歳無職で⼩学校からずっと、対人関係をつくった経験はありませんでした。親から言われたのあり、自分でもなんとかしたくてサポステに通い始めました。
面談の時は言葉が出なくて何度もやめたくなったけどここでやめたら終わりだと思って通い続けました。
少しずつスタッフに慣れて話ができるようになった頃、グループワークに誘われて参加してみました。
最初はそれも緊張したけど働き出すとこれよりももっときついんだって思うと頑張れる気がしました。
少しずつ慣れてきて自信がついた頃、苦手な人も出てきてそれも経験だからって親に言われて怖くなって利⽤は 中止してしまいました。
半年後、ようやく気持ちも落ち着き、再度利用することにしました。
それでも「働くのはやっぱり怖い」。そう言えば、職場体験の存在を思い返し、挑戦してみると思った以上に体験先の⼈は優しくて安⼼して通うことができました。終わった後、「うちで働いてみないか」と声をかけられました。
このチャンスは逃したらいけないって思い切って飛び込みました。
仕事のブランクも埋められて本当に良かったと思っています。

事例②<20代の方>

ひきこもり歴3年、このままではだめだと思うけどその時は仕事をする気にはなれませんでした。
でもお金もないし、⾏先もなくて。サポステを紹介されて義理で⾏ったけどあまり意味は感じませんでした。
とりあえず暇つぶしに軽い気持ちでグループワークに通ったり⾯談に行ったり。
でもグループワークに⻑く通っていると頼まれることが増えてなんだか以前より充実しているような、しないような、そんな1年が続きました。
その後少し落ち着いてきて物⾜りなさも出てきてバイトでもしてみようかなって。
まあ、そんな気持ちで受けても落ちてばかり。
それをサポステのスタッフに伝え、履歴書の添削と面接の練習をお願いしました。疑心暗鬼でやってみましたが、 バイトに採用され、それからサポステには足が遠のいていきました。
休日に顔を出す程度になっていましたが、バイトしてていつの間にか気付いたんです。サポステの友達も出来て自分の居場所になっていたんだって。この時初めてサポステに通って良かったんだなって思いました。
今は正社員目指して応募中です。

事例③<30代の方>

小学校低学年から不登校で、その後引きこもり。二十歳を過ぎてもまともに人と話せない状態で、親に連れられてサポステを訪ねたのは二十半ばを過ぎたころでした。
面談ではスタッフの方に尋ねられてもうつむくしかできず、けっきょく親が状況を説明することに。さっそく次の来所時にグループワークに参加することになりましたが、 名前を言うのにも言葉がつかえて、終わったあと自分のことがひどく情けなく惨めに思えたことを覚えています。毎回似たようなもので、どれだけ私は出遅れた存在なのだろうと、そんなことを考えていました。
それでも続けられたのは、同じように利用していた人たちの影響が大きかったように思います。話しかけることはできなくても、同じ取り組みを通して覚えた顔は、参加のたび見かけるとどこか安心しました。 また里親ボランティアやバドミントンなど、話せなくても引け目少なく参加できる活動があったことも続けられた理由のひとつです。
気づけば一年が過ぎたころには、履歴書の書き方を教わるなど前向きに就活に取り組むようになっていました。
現在は介護施設に勤めており、働き始めてもうすぐ八年になります。対人関係は相変わらずで、たまに参加するグループワークで意見が言えないのも相変わらず。だけど以前ほど、うまくいかなくても自分のことを惨めに思うことは少なくなりました。いまも私は、あのころと同じ課題に取り組んでいます。

スタッフからの提案例<30代の方>

「働きづらさは乗り越えられる!」
利用者Aさんがサポステにやってきたのは2018年10月です。相談内容は「就職したい!」です。Aさんは精神疾患で入院、退院後は自宅で引きこもる生活を8年経験しています。 日頃は祖母のお世話をやっていました。優しいAさんです。就労には「自分を何とかしたい気持ち」「就職して自立したい」という強い気持ちがあったからです。 「短期間・短時間のアルバイト」探しから就活スタート。この条件に合うアルバイトを「郵便局の年末年始、期間限定の年賀状・ゆうパックの仕分け作業」に決め早速応募。 もちろん志望動機をしっかり考え、応募先の下見をし、面接の練習をしっかりした結果、見事内定!そして見事完食?(笑)いや見事に働き終えました。
次に就いた仕事は「一般応募のフルタイム」の仕事です。スタート後すぐに仕事の悩みが出てきました。「上手く仕事が出来ない」という悩みです。 しばらくの間悩みながら働きましたが間もなく退社。かかりつけの病院に「仕事のしづらさ」を相談します。診断結果『多少障害があります。 それが働きづらさの原因です。少し単純な仕事をすることを勧めます』とアドバイスされます。素直に相談し、素直に受け止めたAさんはすごいです。 サポステからは「ハローワークの障害者雇用のサポートのいろいろを知る」ことを勧めます。早速ハローワークで「障害者雇用」の仕組み、手続方法、メリット・デメリット等を詳しくアドバイスしてもらいました。 A型作業所の見学にも参加。職場を見たことで自分に合う仕事は何か、自分がやりたい仕事は何かの判断力も付いてきたようです。選んだのは派遣会社を通しての軽作業系フルタイムの仕事です。 「障害から来る働きづらさ」を職場の人に理解してもらうことで、現在元気良く働き続けています。Aさんは昼休みの食事場所でのコミュニケーション会話が苦手でしたが、職場の仲間の理解を得てマイペースな昼休みが取れているようです。 仕事は軽作業で単純な作業、しかしフルタイムで残業もこなせるほどになっています。仕事を始めたのは8月からでまだ2か月足らず。難しいことはもちろんあります。 悩みながら就労中のAさんの今日この頃は「コミュニケーションを取る難しさを日々感じながらも元気で頑張ってますよ〜」です!
「職場でのコミュニケーションの取りづらさ」や「同時に依頼された複数の仕事への対応の難しさ」などを職場で経験することもあるでしょう。「仕事が上手く出来ない」理由を勤務先に開示するかどうか等の難しい問題も出てくるでしょう。 難しい判断は相談できる人等を通してじっくり考え、対応していけば「働きづらさ」は乗り越えることが出来るのではないでしょうか。